36℃
音のない 二月の朝は
指先で なぞった 白色
あの頃の歩幅で 歩く
つまづいた 誰かの 足跡
飾られた思い出を 体温が溶かしていく
白い息に描いた 表情は、笑っていた?
もうちょっと、の 命を 先伸ばして
届かないところへ 行きたい
合言葉で開く 眼の中の 暗い色も
気づいたよ 光は、きっと。
ずるい、とか
痛いだけ。
くだらないね?
意味はないよ、それでも話してたい
確かな一つだけ、 ここにある美しさを
忘れないよう 眠そうな声を 手のひらに書き留めて。
この世界で 息をしている
喘いでも、ただ、よごれても。
巡る季節の次を祈るように 「またそのうち会おうね」とか。